50歳過ぎれば楽になる

50歳過ぎたら、死が身近になる

50歳過ぎたら、筋肉が固くなったり、髪の毛が薄くなったり。

眠りも浅くなるし、酒もあまり飲めなくなる。

さらに、物忘れもひどくなる。

このように体の変調は明白で、はっきりした老いを感じる。

当然だろう。「人間50年」超えたわけだから。

同年代の友人や知人で死ぬ人間も少なからず出てくるし、「死」がとても身近なものになる。

いつ死んだっておかしくない。

いつまで動けるかすら、不安になる。

死が身近になると、余計なことはどうでもよくなる

そうなると、もう余計なことは考えていられない。

やりたいことを優先してやらないと、何もしないまま人生が終わってしまう。

他人がどう思うとかそんなこと、本当にどうでもよくなる。

そもそも人間関係すら、どうでもよくなる。

人生あと少しなんだから、面倒な人間とわざわざ関わる必要もない。

40代くらいまでは、まだまだ「死」は遠い話で先は長いと思っているから、どうやって生きていくのかに心を悩ませることになる。

人生まだまだ続くと思っているから、恥を背負うのも怖い。

だから、他人に認めてもらいたい。

面倒な人間とも関わり続ける。

将来のために、やりたいことも躊躇する。

そして、多くの人が現実と理想のギャップに悩むことになる。

だから、ものすごく苦しい。

50代からが本当の人生

でも、50代になって「死」が身近になれば、この先何がどうなっても、どうせ短い間だから、たいがいのことは耐えられそうだし、さほど怖くなくなる。

何をやろうと、どうせ死ぬのは同じだから、躊躇する必要もない。

だから、思い切ってやりたいことがやれる。

家族や地位があれば、そんなこと言っていられないかもね。

だけど、家族も地位も持たない人は幸いだ。

やりたいことに集中できる。

他のことは、やりたいことやってから、まだ命があれば考えればよい。

「死」が身近になることで、くだらない人間社会の精神的束縛から解放される50代からこそが、本当の人生と言えるのではないだろうか。

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