頭のいい人は、器用貧乏になる


頭のいい人の人生はなかなかうまく行かず、苦労することになる。


なぜなら、


頭のいい人は理解が速いが、視野が広いから、そこそこ理解出来たら、また別のことを経験して学びたくなる。


だから、ひとつのことを愚直に続けるのは耐えられないので、専門家にはなりにくい。


好奇心は強いけれど、節度を持ってハマりすぎないからオタクにはならない。


結果、ただの博識の器用貧乏になってしまうから。


 


組織の中では重宝されるけれど、自分はもっとできると思っているから、他人に使われるのはおもしろくない。


上司や同僚とも適当に合わせられるけれど、狭い世界が馬鹿々々しく思えるから、深い関係にはならない。


若い間は職探しにもあまり苦労しないから、新しい経験を求めて仕事も簡単に変わってしまう。


 


頭のいい人は、コツコツ続ける人に追い抜かれてしまう


一方で、ひとつのことをコツコツ続けて専門家になれた人、狭い世界ながらしっかりと信頼を得た人が、それぞれの組織で力をつけて自分を追い越していく。


結果、自分より頭が悪い人間(しかも年下だったりする)の部下にされてしまう。


 


ならば、起業しようとしても、いろいろできる反面、これという目立った特技もこだわりもないから分野を絞れない。


とりあえず簡単に始められそうなことからっていうのも、プライドが許さない。


そして、八方ふさがりになる……。


 


頭のいい人は、考えすぎてドツボにはまってしまう


ふさがってしまうと、納得いく答えを見つけようと深く考えてしまうから、ますますドツボにはまる。


方向性もわからずに動くなんてできない性質だから、なんらかの答えが出るまでは、進みたくても一歩も進めない。


本を読んで「引き寄せ」とかポジティブ思考とか試しても何も起きないし、専門家と言う人にお金払って会ってみても大したこと言っているようには思えないから、結局、解決にはならない。


 


考える能力は高いから、どんどんどんどん考えは広がって、さらにまとまらなくなり、時間ばかりが過ぎていく。


こうして、頭のいい人は苦しむことになる。


 


でも、頭のいい人は、苦労して謙虚になった方がいい


でも、頭のいい人が苦労なく成功してしまうと、とんでもなく傲慢な人間になってしまうから、社会が大迷惑する。


だから、一度くらいは絶望して謙虚になってもらうのが、本人ひいては社会のため。


 


どん底の中で苦しみながら、その優秀な頭脳を駆使して心を磨いて、それから、なんとか這い上がって本来の力を発揮してもらえれば、それが社会にとっても一番ありがたい。


やっぱり人生に無駄はない」も参照ください。

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