内向、無口、根暗、控えめ、慎重は短所?

内向、無口、根暗、控えめ、慎重は長所!

社会の好みは、社交的、コミュニケーション力、明朗快活、強気、行動的。

一方、内向的、無口、根暗、控えめ、慎重は劣っているとされ、ひどい時には人格否定されることすらある。

しかしながら、

●昔話の主人公は一人で敵に立ち向かい、遍歴の勇者は一人で旅をした。社交的だったのは、お調子者の脇役か変装した悪役というのが定番。

●「巧言令色少なし仁なり」……昔の武士はあまり話さなかったんじゃないか?つい50年くらい前には、三船敏郎が「男はだまってサッポ■ビール!」ってCMも。ペラペラしゃべるのは三枚目と決まっていた。

●まじめに考えて、現実って暗くないですか。不幸な人いっぱいいるし、不条理もまかり通ってる。評価の高い芸術に暗いものが多いのも、現実と真剣に向き合ってるからじゃない?

●「能ある鷹は爪を隠す」って、死語?

●生きるか死ぬかの世界なら、行動的な人はすぐ死んでいる。一人で死ぬのは勝手だが、他人の迷惑を考えたら慎重になるのが当たり前じゃないか。

頭がいいからよく考えるので、内向的になる。

誠実だからいい加減なことは言いたくないので、無口になる。

まじめで頭がよく深く考えるから、根暗にならざるをえない。

頭がいいから自分程度の人間はいくらでもいることがわかるので、控えめになる。

やさしいから他人に迷惑はかけたくないので、慎重になる。

長所を短所にした結果の、破滅に向かう社会

そもそも日本人の多数は自分を内向的と考えていて、アメリカでも半数はそうだという。

それらを劣っていると切り捨ててしまって、本当にもったいない。

その結果が、今の、破滅に向かうような社会。

内向的、無口、根暗、控えめで、慎重な人たちの、頭のよさ、誠実さ、まじめさ、やさしさが必要なのですよ。

「雨にも負けず」をなぜ子供に読ませるのだろう?」でも、現在社会の人物評価に疑問を呈してます。
Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2020 Kakuto Takebayashi