私がひきこもった理由


20年前から5年間仕事につかずにいた。


自分としては、ひきこもってるという認識は全くなかったんだけれども、厳密な定義としては「ひきこもり」ということになるらしい。


 


「ひきこもり」の理由は、起業しようとしながらビビッて動けなかったから。


プライドがあったから、一発で成功させたかった。


プライドがあったから、人マネはやりたくなかった。


そして、いろいろ考えたけれど、どれもうまく行きそうな気がしなかった。


起業については、「不器用な人間は、コツコツとやるしかない」でも考察してます。

 


元々、起業は遠い先の話と考えていて、あの時点でやるつもりはなかったんだよね。


でも、会社でくだらない上司たちとやりがいのない仕事をするために長時間拘束される生活では、生きてる気がしなかった。


それに、すでに4社も変わっていたから、会社勤めに生きがいを見出すのは不可能だと判断した(4社も変わったこと自体、まじめに生きがいを探した結果です)。


 


だから、起業しかないと思った。


実際、出来ると思ってた。


でも、結局、始めることすら、できなかった。


 


1年後にはあきらめて再就職しようとしたけど、不況期でもあったし、35歳超えて退職歴4回じゃ、もう相手にされない。


もう人生終わったと思ったよ。死ぬしかないんじゃないかって。


 


「ひきこもり」が終わるまで


それから4年。


図書館で片っ端から本読んで、今は否定してるけど、引き寄せとかポジティブなんかも試してみた。


西洋占星術や四柱推命の本も読んだが、好ましい運勢ではなく、さらに落ち込んだ(今から思えば、当たってるんだけど)。


公園のベンチで考え事をしていて、警察に不審尋問されたのが2回。


それでも、自分を信じて、道を探し続けた。


このあたりは、「自分を信じてさえいれば、必ず復活する」でも書いてます。

 


「ひきこもり」が終わった理由はわからない。


突然思い付きで求職はじめて、新卒の時より安い給料の営業職についた。


 


「ひきこもり」が終わっても、気分は「ひきこもり」


一度動き出すと展開も速くなるようで、営業の仕事は合わなかったんだけど、次に派遣で働いたら、それが意外と合っていて、やりがいはないけど、長時間拘束されることもなく余計なプレッシャーがないのが楽だった。


下っ端社員達には嫌がらせされたけど、上位陣には重宝されてたから、居心地も耐えられないレベルではなかったし、最終的にはお金も「ひきこもり」前の正社員だった頃と近い額をもらっていた。


正社員のオファーももらったんだけど、やはり、過去の経験から会社勤めに生きがいは見つからないとわかっていたので、断った。


 


派遣で働いてる間も、このままで終わるわけにはいかないと、起業を目指していたんだけど、やはり、うまく行きそうな気がせず、ビビッて動けなかった。


気分は「ひきこもり」の時と全く同じだった。


 


全部試したから、開き直るしかない


20年経って今も、起業してうまく行く気はしない。


でも、もう他は全部試してしまったから、やってみるしかないという開き直り。


ダメだと思いながらも続けてみて、結果どうなるかを試してみようというダメ元感。


今までやったことのない「継続は力」を、人生最後にやってみるべきだろうという境地。


 


57歳になっても、道は見つからないんですよ、恥ずかしながら。


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