成功しなくてよかった


今は、馬鹿にされ、無視される人間になっちゃったけど。

 

小学校の頃は何もしなくても成績よかったから、地頭は、まあまあ、いいんでしょう。

高校の頃までは級長なんかにも選ばれてたから、人望もあったんじゃないか?

だから、普通に我慢して生きていれば、そこそこ成功してたんじゃないかとは思う。

 

でも、成功してたら、仕事ばかりの人生にならざるをえなかっただろう。

毎日のサービス残業にプラスして、夜のお付き合い。

下手すりゃ、休日も付き合わされる。

そういうのが好きな人間ならいいんだが、こっちは、そんなのたまらない。

やっと一人になれたとしても、頭も体も神経もクタクタで、何をする元気も起きない。

何のために生きてるんだとなっていただろう。

 

成功しなかったから、有意義な人生を送られた。

 

成功しなかったから、つまらない人間と関わらずに済んだ


成功していたら、いやな奴とも付き合わなければいけなかっただろう。

気分の悪い相手と、つまらない会話で時間をつぶして。

でも、成功していないから、誰もわざわざ私と付き合おうなんて思わない。

だから、時間を無駄にしないで済んでいる。

 

成功しなかったから、古典の名著が読めた


成功していたら、そもそも時間がない上に、疲れて本など読んでも頭に入らない。

しかも、仕事で乗り遅れないよう、読むのはビジネス書を優先せざるをえないだろう。

結果、無教養で頭の固い人間になっていただろう。

成功しなかったから、古典の名著を、じっくり繰り返し読めた。

(学生の頃に読んどけって話もあるけど、すごく頭のいい文豪たちが、さらに経験積んでから書いた作品とか、学生に理解できるわけないだろ。)

 

成功しなかったから、貧乏旅行ができた


成功してたら、数か月も休んで仕事に穴開けるなんてできない。

成功しなかったから、数か月かけて、東南アジアやアフリカを旅できた。

おかげで、視野が大きく広がった。

1週間程度の旅行じゃ、見えないものがいっぱいある。

 

成功しなかったから、健康でいられた


上述したように、成功してたら、時間もないし、体もクタクタ。

運動する気力なんかない。

さらに、ストレスから腹が減る。

脂っこいもの食べたくなる。酒も毎日飲みたい。

それも、長時間労働後の深夜の夜食に。

そして、運動不足と過食でぶくぶく太る。

でも、成功しなかったから、ストレスも少なく節制でき、運動する時間もたっぷりある。

だから、いたって健康。

 

成功しなかったから、罪悪感も少ない


成功していたら、良心の呵責を感じるようなことをやっていただろう。

強きを助け弱きをくじくのが、資本主義の常識だから。

弱い者いじめしながら、クズとしか思わないやつらに頭を下げる。

自分がイヤになる。

でも、私は成功しなかったから、人を傷つける力すらない。

何を言ったとしても、馬鹿にされるのはこっちだから。

 

成功のメリットって何?


やりたいことやって、いやなことは避けて、健康的に、罪悪感もなく成功できるって話もよく聞くけど、よほどの実力者が器用に立ち回らないと、それは無理じゃないか?

それができたとしても、結局は、毎日が綱渡りのような、ものすごいストレスだと思う。

私には、そんな実力も器用さも図太さもない。

 

そもそも成功したとして、メリットは?

明確な利害関係者に対しては偉そうにできるだろうけど、嫌われながら。

(勘違いして誰に対しても偉そうな奴もいるけど、相手にされんだろう)

それがうれしい?

あとはお金?

金持ちより貧乏がよい理由で書いたけど、寄付できるということ以外、金持ちのメリットも感じないんだよな。

 

とにかく、私の場合は、成功しなかったおかげで、やりたいことが全部やれた。

いやな奴と関わって、不健康で、罪悪感を感じるような成功は、このまま経験しないで死にたいね。

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