ひきこもる理由


ずばり言って、頭がよくて誠実で心やさしい人がひきこもるのは、むしろ当然だと思ってる。

 

有意義に生きたい


価値があると思えるような仕事につける可能性は、とても低い

(自分でもほしくないようなものを売らされる毎日とか、あまりに空しい)。

なのに、そのような仕事に貴重な時間のほとんどを奪われる。

そして、罪悪感なしに働くのはとてもむずかしい。

弱い立場の人には嘘ついたり脅したり、一方でいばった奴にはこびへつらって、自分がとことん情けなくなる。

 

短期間なら耐えられるだろう。

でも、それがずっと続くから、生きている心地がしない。

そんなところからは抜け出したい。

もっと有意義に生きたいと願う。

 

問題だらけの社会で自分は無力だ


人助けの仕事なら、どうだろう?

 

そう考えて私は、最初の仕事を退職後、国連を目指したこともあったが、同じように国連を目指してる連中と会ってみて、それらは普通に出世を競うエリート気取り(しかもせこい奴)ばかりに見えた。

レベルを落としてNGOでのボランティアから始めてみたが、ここでもエリート気取りで、しかも自分は人格的にもすばらしいと信じ切ってるから、初対面でも平気で侮辱してくるような奴が、どこへ行っても必ずいた。

金儲けの世界の人間の方が、最低限の礼儀はわきまえてる分、まだ付き合いやすいくらいだと思った。

 

そのような無礼に耐えたとしても、人間というバカな動物の、問題ばかりの社会で、無力な自分にできることなど、あったとしても焼け石に水程度、むしろやらない方がましってケースも少なくないだろう。

欲求不満に苦しむことになるのは容易に想像できる。

(ただ、純粋な人助けに献身している人には素直に感服する。私にはできない。)

 

自力で道を切り開くのも、やはりむずかしい


芸術やスポーツの才能があれば、幸いだろう。

あるいは、何かこだわりの分野があれば。

それらを突き詰めることで道をつくりやすい。

応用が効くから、例えその分野自体で成功しなくても、それを教える道などもある。

 

でも、そんなもの何もなく、それでも納得いく生き方をしたいなら、自力で道を切り開くしかない。

 

だが、それはやっぱりむずかしい。

結局は、社会に合わせるしかないから。

 

道を切り開きやすいのは、地球上で最も有害な人間という動物が喜ぶ、価値があるとは思えない仕事になる。

また、独力ではすぐ行き詰まり、普通の友達レベルの助け程度ではほぼ役に立たず、道を切り開くには金儲けのうまい人間たちの助力が望ましい。

まったくの我流・独力で道を切り開けるとしたら、それには超人的な信念、メンタルと行動力、さらには革命的とも言うような時の運が必要ではないか

(だから、それをやった人はものすごいと思う。会ったことはないけれど)。

 

超人ではない私は、価値があるとは思えない仕事で妥協するしかないから、モチベーションは非常に低い。

金儲けがうまいだけの人間とも関わりたくないから、すぐ行き詰る。

だから、堂々巡りで道は切り開けないまま。

 

水面下でジタバタやり続けてるけど、社会との接点は必要最小限だし、収入もないから、世間的にはひきこもりということになるのだろう。

 

価値あると思えない仕事でもそれなりに楽しめるなら、罪悪感なんて感じないなら、出世競争に一所懸命になれるなら、ひきこもりなんてならない。

まじめだから、善良でいたいから、有意義に生きたいと思うから、進む道がなくなる。

 

死ぬまでに何をやろうか


そして、私はもうすぐ60歳、社会から死んでほしいと公言される年齢に近づいている。

幸いガン家系だから、60代でガンになってそのまま治療せずに死ぬという心づもりではあるから、気分は楽だ。

それでも、その日までどう生きるかを毎日のように考えている。

 

人生で自分が本音でやりたいこと、目指したいことは何なのか。

また、自分がやるべきことはないだろうか

(働いて税金を納めるとか人間社会の規則レベルの話ではなく、自分だからこそできることという大局的な使命の観点で)。

ほぼ毎日、何度も繰り返し、頭ではなく心で納得できるか、気力が湧いてくるかを確かめている。

 

目指してるのは、やはり、達観することと心を磨くこと。

そのために、本を読んで、考え反省する。

まだまだ心が弱いから、俗世間とはなるべく距離を取る方がよいだろう。

 

今苦しんでいる人を勇気づけられないか


また、やるべきことは、自分と同じように苦しんでいる若い人たちを勇気づけられるように、このままジタバタやり続けることかもしれないと思ってる。

自分だからこそできることで最も価値がありそうなことって、まずはそれだろうと。

もし、低いモチベーションで嫌な人間とも一切関わらず、ただジタバタ続けていただけで道を切り開いたという話があれば、今苦しんでいる人も勇気が出てくるのではないかと。

今苦しんでる、頭がよくて誠実で心やさしい人が生き生きと活躍できる社会が理想だから。

 

可能性はゼロとは言い切れないし、やってみること自体に価値がある。

 

成功すること自体には、あまり意味はないと思ってる。

所詮アホらしい人間社会の話だから。

そういうことは、成功したい奴にやらせておけばいい。

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